コスト効率が高い低プラスチックのカートリッジで、ラボ品質のイムノアッセイを提供。
TTPとProlight Diagnostics社(ProlightDiagnostics AB、スウェーデン)[NS1] は、ポイントオブケアでラボ品質の結果を出す、低プラスチックの新しいイムノアッセイ・プラットフォームを共同開発。
使い切り診断検査の普及により、広範囲で分散型アクセスのできる診断が世界中で可能になってきた。その一方で大量のプラスチック廃棄物が焼却されることになり、環境への配慮から、こうした検査機器の製造方法に再考が求められている。
プラスチック削減への移行の一環としてTTPが開発した最新のイノベーションがecoFlexだ。プラスチック材料の使用を2g未満におさえた画期的な紙パルプ・カートリッジは、TTPがProlight Diagnostics社と共同で開発した既存の高度な microF技術を活用、セントラル・ラボ品質のELISAのワークフローを実現できる。
目標コストは1ドル未満、ecoFlexカートリッジは持続可能な材料製造を中核として開発され、既存のラテラルフロー・ストリップと競合しながら、セントラル・ラボの定量的パフォーマンスを提供。現在は、Prolight社と共同で、製品を市場に投入するためのパートナー企業を探している段階だ*。
*TTPとProlightは商業化契約に基づき、現在この技術を市場に投入するための開発パートナーを探している。
パフォーマンス
特許取得済みの既存のmicroFlex・イムノアッセイ・エンジンをベースに、化学発光検出による常磁性ビーズ・ベースのイムノアッセイを実行。このため既存のラボベースのELISAプロトコルを容易にプラットフォームに移行できる。
右のデータに、既存の2つのラボベースのアッセイを、ecoFlex・カートリッジの中心にあるmicroFlex・イムノアッセイ・エンジンに直接変換した結果を示す。時間のかかるアッセイの再最適化をすることなく、プロトコルがプロトタイプのmicroFlexシステムに転送され、定評あるセントラル・ラボの検査と良好な相関関係を実現した。
主要な特徴
・既存のラボベースELISAのワークフローを直接変換
・カートリッジ売上原価1ドル未満を目指す
・幅広いタイプの入力サンプルに対応
・プラスチックの使用を同等品質のセントラル・ラボベースの検査よりも95%減少(一般的なラボベースのELISAワークフローで使われる、エッペンドルフと使い切りピペットに基づいて推定)。